シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】頭に来てもアホとは戦うな

 頭に来てもアホとは戦うな! 田村耕太郎 著

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

満足度 ★★☆☆☆

普段そこまで人にムカついたり苛ついたりすることはない方ですが,何かと店頭に並んでいたので気になって読みました。

【本書内容および感想】

私はまだ学生で嫌な人がいたら関わらなければいいだけなのでそこまでアホに困った事はありません。しかし,社会に出たら嫌でも関わり続けなければならない人がいるのだと思う。まだ実感が湧かないが,社会人には役に立つ本なのかなと感じました。

本書では,嫌な相手に戦わずして勝ち,むしろ利用して行くスタイルを提示している。相手をいい気にさせて,やられている事にも気づかないようにやっつける事は確かに実用的であると思う。ただ嫌なやつにも優れている部分があることは理解しておきたい。私が気をつけたいと思ったことは,数字ばかり気にしている事は実は相手に伝わっているという事や,一方的に自分から嫌いオーラを出してしまっているかもしれないという事だ。自分から知らず内に発されるモノには中々意識がいかないので,気をつける事は重要であると感じた。他者の目を気にせず人のせいにもしない意識など,社会で上手く生き抜く姿勢が書かれた一冊であると思う。