シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「仕事は楽しいかね」【要点まとめ・レビュー】

仕事は楽しいかね

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

満足度 ★★★☆☆

Amazon Prime Readingでの人気ランキングに入っているベストセラー。

【感想】

現在の人々は「したくもない仕事をして同時にそれを失うことを恐れている」という退屈と不安が混じった状態である。そんな中,本書に出てくる成功者のおじさんは「今日は明日と違う自分になる」ということのみを目的としている。そして「試すことに失敗はない」という事を様々な例を用いて説明している。成功の宝くじでは、勝つチャンスは何度でもあるし、ほとんどは大損しないものなのだ。

アイデアをぽんぽん生み出す天才は最初から存在はしないけど、世界に心を開いて、アンテナを張って、量をこなして,掛け合わせる人間からは生まれる気がする。結局試したもの勝ちだなと感じる本でした。個人的に,実験しようとしても被験者は頑張ってしまい正しい実験値が得られないという,ホーソーン効果のお話が新鮮だった。他にも,他人の成功に倣ってるだけでは革新者に追いつけない,完璧とは、ダメになる過程の第一段階,完璧になったら次は完璧以上を目指す。などは大事な要素に思えた。