「破天荒フェニックス」眼鏡会社オンデーズの再生物語【要点まとめ・レビュー】
破天荒フェニックス 田中修治 著
満足度 ★★★★★
田中社長の壮絶な物語が描かれています。ナイキ創業者フィルナイトの本「SHOE DOG」と似た感じ。シュードッグも相当面白いが、個人的にこっちの方が読みやすくてもっと面白い。
【本書内容&感想】
2008年に倒産寸前だったオンデーズ(OWNDAYS)という眼鏡の会社を自らが買収するところから始まる。そこからは資金繰りに苦しみ、部下の裏切りがあり、取引先とのトラブルもありと、地獄のような日々が続いていく。それでも、奥野さんという経理の人を始め、数々の仲間たちとなんとか会社を機能させ続けていく。どん底の中でも、やることは破天荒。お金に厳しい中でもファンファンという会社を新たに買収したり、社内のほとんどが反対する時期にシンガポールに進出したりと、とにかく行動力とそのスピード感が素晴らしい。まさに、火を消すには爆弾をといった感じ。いつ破産してもおかしくない状況でリスクをとりながらも突き抜ける田中社長、それを数字に強い奥野さんが支え、さらには信頼してオンデーズに出資をする藤田光学の社長もかっこよすぎる。今では、社員自らが自社のメガネを買ってしまうほど。このストーリーを知れば、今後眼鏡を買うのはOWNDAYS一択になるかもしれない。