シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「金持ち父さん貧乏父さん」お金に関する歴史的ベストセラー【要点まとめ・レビュー】

 金持ち父さん貧乏父さん ロバート・キヨサキ

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
満足度 ★★★★☆

お金に関するベストセラー。今でも語り継がれる本には,現在も使える本質が描かれているはず。

【感想】

現在の教育ではお金の勉強をする機会がない。高学歴でもお金のことを知らないせいで中流の生活をしており,その事にすら気づいていなかったり,目をそむけていたりする人間が描かれていた。本書を読んで,資産と負債を明確に切り分ける必要を感じた。中流の人は車やローン,クレジットなど負債ばかりに費やしている。著者は,資産として主に不動産や株などを中心に描いていたが,今の現代に合わせた資産というものを十分に考えて投資していきたい。そのような自分のビジネスをしっかり持つためには,恐怖への対処法が重要であると感じた。若い内から何度も実践し,負けた時や損失した時に自分がどういう態度をとるか知っておくことの大事さが描かれていた。また,会計力,投資力,市場の理解力,法律力などのフィナンシャルインテリジェンスも強く書かれていた。そういったことを身につけるために,臆病的な批判でなく,常に分析する態度や学ぶために働く姿勢を持っていたい。

個人的に印象的な言葉は

"賢い人間は自分より賢い人間と仕事をする"

"何かが足りないときにそれを人に与える"

という2点。人を管理するというのは,自分より優れている人を上手く使うこと。与えた人に返ってくる。見返りを求めるのでなく,与えるために与える。こういった考えを忘れずに持っていたいと思った。