シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「レバレッジ・リーディング」速読より多読!【要点まとめ・レビュー】

 レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング
満足度 ★★★★☆

成功者はみんな読書家。そんな成功者たちはどのように読書をして、どのように仕事に活かしているのか。

【感想】

 「1500円の本が15万円になる」レバレッジリーディング。読書によってやる気に他人の経験や知恵をレバレッジとしてかけていく。本書で述べられているのは多読術。無駄な部分を切り捨ててたくさんの本を読む事で、含み資産や累積効果により最大限の効果を発揮する読書である。さらに多読することで、考えの偏りを防ぐことができ、最終的に選ぶのは自分である。

多読術のために意識する必要があると思ったのは目的を持つ事。目的を持つ事でカラーバス効果で欲しい情報もすんなり入ってきてスピードが生まれる。制限時間(1~2時間)を設けて読むのも良く、既に持っている知識の強化や経験談や成功体験などの自己啓発などの本に関しては1時間ほどで読むという。逆に、知識が薄いものに関しては時間がかかることは当たり前であることも納得であり、このような考えから生まれる「本を読む時間が無いのではなく、本を読まないから時間が無い。」という言葉は面白みを感じた。本書では、本を選ぶところから説明されており、筆者は教養型よりも経験型の本を多く読むという。そして読むときには本を汚しながら、じっくりではなくガイドブックのように読みすすめていく。80:20の法則のように読書から得られる8割の要素は本の2割の部分にあるというのも面白い。そして読書後のフォローとして、テーマ、データ、引用などに分けながら抽出したレバレッジメモを作り、実践して繰り返し読むことで、実践で条件反射的に対応できるレベルに達するという。そしてダメ本は捨てるのだ。

本書は、読書が最高の投資の一つであることを感じる事ができる本。自分も多読をして、試行錯誤ではなく結果を出すために時間と労力をかけていこうと思う。