シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「サピエンス全史」人類はいかに成長したか【要点まとめ・レビュー】

サピエンス全史  文明の構造と人類の幸福  ユヴァル・ノア・ハラリ (著)

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
満足度 ★★★☆☆

40カ国で刊行されている世界的ベストセラー。堀江貴文も勧めている本当の教養に近づける本。

【本書内容・要約】

人間は3つの革命を経て進化してきた。認知革命,農業革命,科学革命だ。最初に起こったのは認知革命である。認知革命とは,サピエンスのみが虚構を信じる能力を得たことである。虚構により,多くの人間の協力が可能となり,他の生き物には不可能な程の集団を形成した。次に起こる農業革命により,人間の数は激増する。これまでになく大規模となった集団を統率するように,想像上の秩序が生まれた。これも虚構のおかげであり,貨幣や帝国,宗教がそれにあたる。この後訪れるのが科学革命である。科学革命は,人類だけでなく地球上のあらゆる生命の運命を変えた。科学革命は人間が自分達が無知である事を認めたことで初めて起こり,ヨーロッパから発展した。ヨーロッパは,他国を征服するのでなく,知識を得るために探索するという考えを持っていたからだ。さらに,科学革命と資本主義的な考えがマッチし産業革命に繋がった。今後は,ビッグバンのような新たな特異点が生まれることだって考えられる。実現性が高い現在,私達は「何になりたい」だけでなく「何を望みたいか」も重要になる。

【感想】

正直,理系で読書始めたての私には読みにくかった!これまで歴史にあまり興味を持って来なかった事に加え,言い回しが英語っぽい感じで,個人的に分かりづらい部分があった。ただ,あまり目を向けなかったジャンルなので,読んでいて新鮮でした。

めちゃくちゃ面白いという評判であり,本書のような言い回しが好きな人も多いのだと思います。また,私の基礎知識が劣っている事もあり,世界史的な話がスッと入って来ない事もありました。もう少し多くの本を読んでから再度読んでみたいと思います!