シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「10年後の仕事図鑑」堀江貴文×落合陽一 超AI時代における生き方【要点まとめ・レビュー】

10年後の仕事図鑑 堀江貴文 落合陽一 (著)

10年後の仕事図鑑
満足度 ★★★★☆

就活が始まる中で、今後の仕事の変化はやはり気になります。そこで,今回は本書について紹介させていただきます。

【本書内容】

本書では,これからどういう時にAIが伸びるのか,AIがどのように仕事に介入してくるのかを論じている。また,どんな仕事が増えて,どんな仕事が減るのか、を具体的に挙げている。このような時代での賢い生き方はなんなのかを考えさせられる一冊である。

【感想・まとめ】

今後,AIが私たちの周りで発展していった時,私たちの仕事も大きく変わることが予想される。AIと人間で同じことができてAIの方がコストが安ければAIに取って代わるだけだ。よって自分に希少価値を形成していく必要があり,今後の時代では得意なことを伸ばせる人に有利な社会になりつつある。このような内容を見て私はやはり,自分はAIより優れているのか,仕事は減っていくのではないか,と不安を覚えた。しかし,本書では,私のような考えのベクトルを良い向きへと修正してくれるものであった。私が,まず印象に残ったことは,「なぜAIで仕事減ると考えるのか?AIを使いこなすという考えはないのか」という部分であった。確かにそうだ。AIを使いこなせば自由な時間も増やせるし良いことばかりではないか、と私は自分の考えの乏しさを痛感した。そのためには何をしたらいいだろうと考えた時,落合陽一さんがおっしゃっていた「まずは夕飯を決めろ」という言葉はささった。よく考えると,自分はこの程度の選択もまともにできていないことを思い出し,自分の意思決定力の無さを振り返る良いきっかけとなった。ファストフード店などが増えて,ケータイもみんなiphone,そんな中で日本人の意思決定能力はどんどん低下しており,私もその一人だったのだ。今後は,「今何したい?」と聞かれたときに10個以上は答えられる人間となって,没頭するものを見つけて行きたいと思った。もっと自分の好きでやってみたいことに対して投資を開放することで,自分の希少性も上がっていくのであれば,それは楽しい生き方ではないかと思う。