シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「非常識な成功法則」まえがきだけ読んで響かなかったら買わないでください!【要点まとめ・レビュー】

非常識な成功法則 神田昌典 著

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満足度 ★★★☆☆

この表紙はずるいですね。悔しながら読んでしまいました。

【本書内容および感想】

まともな成功法則は成功者が自分に言い聞かせるものであり,成功者がさらに成功するためのモノである。対して,本書での成功法則は「こんなのでいいいの?」「さすがにこれは、、」みたいに感じることも多い法則であるが,”結局疑って誰もやろうとしないからやった人だけが成功していく”

本書で述べている成功のためのステップは、目標の明確化 ⇒ 目標を潜在意識へプログラム ⇒ セルフイメージをバージョンアップ ⇒ 効率的勉強・大量の情報を処理 ⇒ お客・お金・決断・ダークサイドへの意識。こんな流れである。具体的に見ていきたいと思う。

まず大事にしていることは目標だ。”目標は紙に書くと実現する”。ここで印象的だったのは,ベティ・エドワーズという天才的な美術教師の「親指を書くには親指を書こうとしてはいけない。周りの空感を書きなさい。」という話。目標もやりたくないことを書き出すのが有効であり,目標というミッションがあるとスピード感が生まれる。

次は紙に書かれた目標を眺める習慣をつくることが大事。潜在意識を舐めてはいけない。リストラされると思っていたらそりゃリストラされる。また,毎日10コ短期の目標設定をすることも有効。このとき気をつけることは,SMARTの原則(具体的・計測可能・同意している・実現生・期限)である。次に,セルフイメージ(自分が思う自分)を変えるのだが,これも潜在意識に近い気がする。自分が凡人だと思っていたら成功者にはなれない。肩書きを考えることが有効。

これらによって,必要な情報を瞬時にキャッチする高性能アンテナが作られたはず。次にやることは,大量の情報に浴びること。感性(センス)も情報量に比例してくる。筆者の情報収集の方法として,「本との出会い、人との出会い、テープとの出会い」がある。効率的な手段としてフォトリーディングについての説明もあった。内容を把握する上で重要な文章は4~11%と言われており,これを見つけ出す読み方だ。また,人脈といっても優れた人との人脈を大切にする。成功者と出会うには「会ってください」ではなく「私に会わないと損をする」という与える立場に立つことが重要。

以上が重要部分であると思うが,他にも,営業は嫌な客に頭を下げるのではなく逆に断るくらい高飛車であることや,お金に対する罪悪感,光と影なども述べられていた。とにかく自分を信頼してやりきることが大事に思う。