シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「実験思考」本の概念が変わる?まさかの無料本!【要点まとめ・レビュー】

 実験思考 光本勇介 著

実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)
満足度 ★★★☆☆

先日,箕輪さんが私の通っている大学に来ました。そのときに「新しく面白い本を出す!」と言っていました。それがこの実験思考という本。価格は読者が決める本!とりあえずKindle版は無料です!

【感想】

タイトルの通り、面白そうなことや上手くいきそうなことがあればすぐに実験してみて、失敗してもそれが実験結果として意味を持つ。数多くの実験を繰り返してきた光本さんの生き方や意識、アイデアの一部が本書に記載されています!

著者は、起業で成功しながらも、あえて普通の生活をすることでマスに合ったあたりまえの感覚を持つようにしている。そして、生きていて感じるちょっとした違和感をスルーしない事、ズレが限界に達しそうな業界を探すこと、「性善説」や「思考停止」といった角度から考える事でも創造的なアイデアが生まれている。また数々の実験からタイミングが重要であることを痛感していたり、「覗き見」の市場を考えていたりと非常に面白い内容が多かった。俯瞰的に市場を考察して選択する「鳥の目」と、人々の目線に近い立場で小さな気づきも取りこぼさない「虫の目」を自分も駆使できるようにしたいです。