シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「人生の勝算」前田祐二という男【要点まとめ・レビュー】

 人生の勝算 前田祐二 著

人生の勝算 (NewsPicks Book)

満足度 ★★★★☆

メモの魔力を読んだら"この人何者!?"って無性に知りたくなりました。「人生の勝算」という言葉はかっこいいですね。

【本書内容および感想】

本書では,前田さんが幼い頃に路上ライブしていた経験から,外資系投資銀行で働いて,今のSHOWROOMに至るまでの人生を描いている。また,今後のSHOWROOMの見据える先も語っている。

本書を読んで,人対人には一方通行でなく双方向性が大事で,絆の持つ強さを感じられた。"人は裏側のストーリーに価値を感じる"。モノではなく参加や体験などのコトに価値が移行していっており、人は自分のストーリーとして購入する。ここに幼い頃から目をつけていた前田さんには脅威を感じる。また前田さんは,コミュニティが集まる要素として余白、クローズド感、仮想的、共通言語、共通目的を挙げている。これらの考えは,とあるスナックでの経験から導き出されていたりと,彼の転用能力には驚かされる。

他にも,頑張るとは見極めてやり切る事。自分のコンパスを持つために,幸せとは何かの定義を明確にする事。秋元康の言葉だが「努力は全力で手を伸ばした1mm先にある」など,考えさせらることが多かった。